闘争少女【前編】完




『はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…』



肩を上下に動かし、息をする小さな少女の姿




『そいつに…っ…手を出すな…』




コツ


コツ


コツ



一歩づつ倉庫の中央に足を踏み入れる足音

逆光から姿を現したその正体…………






「お前がその女か…?(笑)」


「イスズ!!!」




バッ!


ドン!




シロカネはゴケを突き飛ばしイスズに近づく


倉庫からの物音や大きな声に気づいた


アカツキとバル達がイスズの背後に集まった









「この前は良くもやってくれたな」


「この前の落とし前つけさせてもらおうか」







アカツキとバルが背後でイスズに問いかける


その声の合図と共に5人はイスズをとり囲む


それを睨むように囲まれた男達を見る







「おめぇが
アカツキとバルをヤったって女か…?
ただの普通の女ぢゃねーか、チビ」


『…………(睨)』


「ふ(笑)
チビに反応してんのか?チ〜ビ(笑)」


「あの時はたまたまだ……
こっちは5人いるんだ
前みたいに調子こけるのも今日でしまいだ!!」


「俺たち”チーム西方”を舐めんじゃねー!
うあああああああーーー!!!」


『…ふっ(笑)』










その合図と共に

アカツキとバルが

二人がかりでイスズに飛びかかる






両方からの攻撃を

仕掛けてきたアカツキとバル

イスズはそれを見事に交わし

右拳でアカツキにパンチを食らわせ

左足で回し蹴りの攻撃をはに返す






シュッ!

バシッ!

ドンッ!







「……うっ」

「………っ」



次はアカツキがイスズ蹴りを入れてきた

それを腕で受ける…が少しぐらつく

そしてバルが横からパンチを食らわせ

イスズは殴られ飛ばされた






バンッ!

ドンッ!






『………っ』





ドカッ!



バシャーーーーーーン!!!






「イスズ!!!」



カメがイスズを心配する声が響く……

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