【完】あいつが私に恋してる!?




「桜ちゃんは顔の痣が消えてたら

いいんだよね??」



突然、話に入る竜也。



それを追うように私は

ヨロヨロと立ち上がった。



「あ、愛莉!!!!?」




優良が私の顔を見て驚き

そして竜也と私を交互に見ている。



それに微笑する私。





桜ちゃんは竜也の言葉に

不思議そうに小首を傾げるけど





「そうよっ」



でもちゃんと頷いた。





「じゃあその湿布、剥がしてみて」





竜也がそう言うと

桜ちゃんはギクッとして湿布が

貼ってある頬を片手で触った。






「い、いや!!!!」



「なんで??」





竜也は湿布を剥がすのを

嫌がる桜ちゃんに優しく微笑んでいる




だけど目は笑ってない。



早く剥がせよって言ってるみたいな。。






「さ、桜ちゃん??」



優良は何か勘づいたのか

桜ちゃんに歩み寄った。




桜ちゃんは複雑そうな顔で後ずさりした


だけどすぐに観念したのか

下を向いて笑った。





「やっと化けの皮を剥いだか。」



竜也がニヤリと笑うと

その竜也をキッと睨んで

そして笑った。



「よく気づいたわね!

そうだよ、痣なんてすぐ消えたよ!」




そう言いながら

桜ちゃんが湿布を剥がすと

肌にあるはずの痣が嘘のように無かった





『ええええええ!!!!!』




ハモる私と優良。


だって、、だって、、




ってことは桜ちゃん嘘ついてたって

ことだよね!??!!!!






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