キミじゃなきゃダメなんだ


何様なんだよ。まだ何も伝えてないじゃん。もう彼女面かよ。自惚れるのも大概にしろ!


心の中で、何度も何度も自分を叱る。

なのに、涙が出てくる。悪いのは自分なのに。情けなさすぎて、涙が出てくる。


「..........」


先輩は、静かにノートを近くの机の上に置いた。


そして、優しい声で「百合」と呼ぶ。



「....いいよ、行かない。ノートは明日でもいいし。....君が嫌なら、行かないよ」



....やめてよ。

そうやって、なんでも私の意思を優先しようとしないでよ。


「....い、っていいですよ。行ってください」

「....行かない」

「...っ、行ってくださいよ!私がお願いしたら、聞いてくれるんじゃないんですか!?」


....あ。

言ったあとに、失言だったと気づいた。



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