キミじゃなきゃダメなんだ
食べ終わったお弁当を片付けながら、「いいですよ」と言った。
「なんですか」
「僕のどこが好き?」
...こ、今度は何を言い出すんだ。どうした。
私にデレを求めているのか。デレにデレ足したらデレデレでワケわかんなくなっちゃうじゃんよ。
先輩、よくそんな可愛らしいこと訊けるな。彼氏の愛を確かめようとする彼女か。
「.....えーっと....」
これが、数ヵ月にわたるアタックの結果なのか。彼は躊躇いまでも捨てた。
「....す、好きなとこ、ですか」
「うん」
先輩の、好きなところ。
とりあえず頭に思い浮かべて、並べてみる。
....先輩、なんかワクワクしてるし。
このひと、満面の笑み!とかはないけど、私とか松原先輩限定で、ちょっと表情が変わるんだよね。
小さく笑ったり、苦笑いしたり、呆れたり、青ざめたり、怒ったり、拗ねたり。
普通の人より、変化は小さいかもしれないけど。
なんとなく、その時彼がどう思ってるのか、わかるようになってきた。
今はなんか、ちょっとニヤニヤしてる。イケメンがニヤニヤしても格好いいからズルい。