I先輩
 


―ガラッ


「あ…あのっ…こんにちは!」



放課後、部室に入ると千彰先輩がパイプ椅子を3つ繋げて雑誌を顔に被せて寝ていた。



「寝て…る?」



わたしはそーっと近づいて先輩の横にあった椅子にちょこんと座った。

3つ椅子繋げても足長いからはみ出てる



「カズ先輩はまだかなー…」



ヒマだったから椅子に座ったまま部屋の中を見渡した。

部屋の中には何個かロッカーがあって、おっきな目の前にある机の上にはいっぱいおかしが置いてある。

それから隅っこにはものすごく大きなテレビがあって…



「ひやっ!?」



急に太ももに冷たい感触が…

慌てて目線を太ももに移すと…

千彰先輩の手が……



「ちょっ…何してるんですかっ!!変態ーっ!!!」



―バシッ


「いって…!」



千彰先輩が目を擦りながら起き上がった

それと同時に先輩が顔に乗せていた雑誌が床に落ちた



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