花明かりの夜に
「わたしの屋敷にふさわしくない?

じゃあ、春日家の屋敷やこの旅籠にはふさわしいの?」

「……」


(そんな……意地悪言わないで)


言葉に詰まって、さらにうつむく。


「どうして自分が穢れてると思うの?」

「何もかもお調べで、ご存じじゃありませんか」

「まあね」


紫焔はほほえんでかるくうなずいた。


「それで、沙耶のどこがどう穢れているの?」

「わたしが何をしていたかご存じのはずです」

「ああ、知っているよ」


紫焔はあっさりと言った。

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