花明かりの夜に
まるで時が止まったような一瞬ののち、

長い睫毛の下に黒い瞳が少しずつ隠れていき――


(……!)


「きゃっ」


(何を――)


あわてて後ろに飛びすさると。

せっかくカゴにきれいに入れた洗濯物が宙を舞い――

盛大に廊下にぶちまけられてしまった。


「あ……」


(やだ――! わたしったら……

顔をのぞきこまれただけなのに――意識しすぎよ)

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