幼馴染み~初恋物語~
一人で盛り上がっている杏佳の横で、冷めた目で見ていた珠莉は、全く興味がないようで、面倒そうに相槌程度に返事をしながら、練習を見ていた。

「私はバスケ部が見たいんだけど…………この前までランドセルを背負ってた子が好きなんて、杏佳って変わってるよね…………」

「この前まではランドセルを背負ってたかも知れないけど、中学生になったらもうセーフゾーンでしょ?」

恋愛の許容範囲は人によって様々。

杏佳は自分がリードできる、年下の男の子を可愛がるのが好き。

逆に珠莉は背の高いイケメンで、自分を引っ張ってくれる男が好きなので、バスケ部のキャプテンが好き。

そんなグランドの二人が気になってしょうがない櫻は、テニスの練習に身が入らない。

本当に来ちゃってる…………

和樹君の練習が終わるの、待ってるのかなぁ…………

ぼんやりと二人を見ていた櫻の後ろから、誰かが肩を叩いてきた。

「櫻ちゃん、どこ見てんの?グランドに犬でも入ってきたかぁ?」

「えっ…………先輩…………?」





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