幼馴染み~初恋物語~
サッカー部の練習が終わった夜7時の暗い公園に、先に着いたのは健一だった。

櫻ちゃんが付き合えればいいな…………

何度も何度も心の中で繰り返す健一だが、時々、自分の気持ちが邪魔をする。

本当にこれでいいのか…………

俺が櫻ちゃんを幸せにするってのは、どうしても無理なのか…………?

どうしてもそんな事が頭を過る健一の元へ、和樹がやって来た。

「お待たせしました。話って何ですか?」

「わざわざ来てもらって、悪かったな…………」

誰もいない静かな公園のベンチに並んで座ると、健一が言った。

「櫻ちゃんの事をどう思ってる…………?」

すると和樹は露骨に嫌そうな顔をして、声を荒げる。

「どう思ってる?バカにしてるんですかっ?櫻はあんたの彼女だろ?俺がどう思ってても関係なくないですよねっ!!」

この態度を見て、健一は悟った。

今でも和樹も櫻が好きなのだと。

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