幼馴染み~初恋物語~
「何だよ………どうせ戻れないんだろ?なんか今日の櫻おかしくないか?」

おかしいと勘づかれたので、慌てて笑顔を作った櫻は和樹の横顔を見上げた。

「ううん。全然おかしくないよ?もしも戻れたら学校をサボったりしないでね?約束だよ?」

「なんか変な櫻…………いいよ。約束する」

「じゃあ指切りして…………」

二人は小指を絡めて、指切りをした。

「指切りげんまん嘘ついたら針千本飲~ます。指切ったっ!!」

この指切りが、もう恋人にはなれないという挨拶になるのだから、櫻は頬から涙が流れてくる。

それを隠すように、慌てて立ち上がった。

「絶対に約束だからねーっ!!サッカー部に戻れたら、頑張ってサッカーしてねーっ!!」

走り去りながら大きな声で言った櫻は、涙が止まらなかった。

和樹のサッカー部の復帰の条件は、好きでもない男の恋人になる事。

櫻は覚悟を決めたのだった。





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