幼馴染み~初恋物語~
中学2年生(冬)
文化祭から1ヶ月が過ぎた12月中旬。

特に櫻に変わったことはなく、龍聖のお手伝いさんをこなしながら、和樹とも友達として接していた。

そんなある日、いつものように、昼休みに和樹が櫻の教室に来る。

「おーいっ!!櫻~?」

「はーいっ!!」

やっぱり幸せそうな笑顔で廊下に駆けていく櫻を見ると、不機嫌になる龍聖。

そんな事は和樹も櫻も気にすることはなく、普通に話していた。

「この前、約束していたクリスマスのイルミネーションなんだけど、明後日の日曜でどう?」

「うんっ!!いいよー?」

「それからさ~、サッカーの試合が明日あるんだけど、部活休んで見に来れる?地区大会の決勝なんだ。これで優勝したら全国に行ける大事な試合だから。来てくれたら嬉しいなって。」

櫻は一瞬、部活を休んでまで?と思ったが、和樹が大事な試合だから見に来てほしいなんて言うのは、初めての事だった。

「うんっ!!部活の休みを取って見に行くねー?」

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