幼馴染み~初恋物語~
中学3年生(秋)
夏休みが終わって、学校に通い出して1週間。

櫻は和樹から避けるように過ごしていた。

まだ別れた方がいいのかどうか、いくら悩んでも答えは出ないまま。

ただ和樹が別れようと言ったのは事実。

和樹と顔を合わせて、別れ話が出てくると、まだ返事ができないので、休憩時間になると図書室や女子トイレで時間を潰していた。

そんなある日の昼休み。

図書室に行くと、龍聖が昼寝をしていた。

あっ…………

龍聖君とも今は会いたくない…………

龍聖の告白を断って和樹と付き合い始めたのだから。

それに和樹との仲を繋ぎ止めるように、いつも行動してくれる。

そんな龍聖に、破局しかけている状況を聞かれるのが嫌だった。



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