幼馴染み~初恋物語~
「石に登って来たよ~?」

「櫻ちゃん?石をちゃんと押さえておいて?」

「うんっ!!」

魚を取るよりもはるかに簡単にサワガニを捕まえた和樹と櫻は大喜び。

「やったーっ!櫻ちゃん?捕まえたよ~?!」

「すごいねっ!!」

今回は二人で協力して取ったので、嬉しさも倍増する。

「櫻ちゃんも持ってみる?」

「うん。ちょっと怖いなぁ…………」

「大丈夫だよ?手のひらを出して?」

櫻が両手を広げるとサワガニを乗せた。

「くすぐった~いっ!!そっち行ったら落ちちゃうよ~?」

「逃がすから、落ちたっていいよ?」

ワイワイと騒いでいた櫻と和樹から離れた場所で、修と愛瑠も一緒にザリガニ釣りをしていた。

すると修が和樹を呼ぶ。

「和樹ーっ!!こっちにザリガニいっぱいいるぞーっ!!」

「んっ?修君が何か呼んでる?」

立ち上がった和樹を、櫻は少し寂しそうな目で見る。

もっと二人で一緒に遊びたいなぁ…………

もっとお話したいのに…………

そんな櫻に向かって、愛瑠が大きな声で言った。

「何もな~いっ!!呼んでな~いっ!!」

「えっ?」

?マークでいっぱいの修が、愛瑠を見ると、ニヤッと笑っていた。

「こういう時は邪魔しないの。これだから男ってのは…………」

少しませている愛瑠のおかげで、もうしばらく二人きりでいることができた。



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