幼馴染み~初恋物語~
夏休みも残り数日。

いつものように4人が秘密基地に集まって、話していた。

その時、ボソッと名残惜しそうに修が言う。

「和樹?学校が始まったら、秘密基地にあまり来れなくなるよな?」

「うん…………5時間目の授業があったら、家に帰るのが3時過ぎるし…………」

夏休みの間、よく遊んだ秘密基地ともそろそろお別れ。

虫も少なくなってきたし、学校が始まると、そんなに頻繁に通うこともできない。

その話を聞いていた櫻も、寂しそうに洞穴を眺めた後、池の方に一人で出ていった。

私はここで…………

家出して泣いてたんだなぁ…………

和樹君と一緒に、カニを取るの楽しかったなぁ…………

また学校が始まると、和樹君はグランドでサッカーをするから、遊べなくなるのかなぁ…………

池のほとりでしゃがんでいた櫻に近付いて来た和樹。

「櫻ちゃん?もうすぐ学校始まるね?」

「うん…………」

「愛瑠ちゃんが、何か思い出を作ろうって言ってるから、秘密基地に戻ってきて?」

「んっ?思い出?」

「うんっ!!思い出だって?」

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