君が居た頃。
「そうなの?!」

思わず立ち上がると、
香織は何故か得意げに言った。

「ちょくちょく学校休むから
単に病弱かと思ったんだけど……
なんか最近テレビに出てるから
今すっごい噂になってるの!」

「へぇ~!」

「もとから人気はあったんだけどね」

どこにいてもすごいんだなぁ彼。



───ピンポーン



「はーいっただいまー」

パタパタと慌ててママが
玄関に走っていく。

「…………もしかして、結城くん?」

「………かも」

そう言えば、迎えに来るからって
家の場所を教えたっけ。

「季織!湊魅くん!湊魅くんっ‼」

やっぱり!

「ひゃあぁ~!まじ?!私も拝む!」

お、拝む……?

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