白いジャージリターンズ~先生と私と空~


「美亜ちゃん、入ってもいいですかぁ?」

控室に顔を出すと、真っ白なウエディングドレスに身を包んだ美亜ちゃんがお化粧をしていた。


「みんな、早くから来てくれてありがとう!」


まだ化粧をしていない美亜ちゃんだけど、とってもきれいで見とれてしまう。

結婚式って、人生で一番輝く時なのかもしれないね。


「美亜ちゃん、綺麗! ドレスも素敵」

「隆介君、見とれちゃうんじゃない?」

「楽しみ~」


私達は美亜ちゃんの周りで盛り上がりながら化粧の行方を見ていた。

そして、いろんな話をしていた。



美亜ちゃんと隆介君の出会い。

恋に落ちてから、付き合うまでの時間。

付き合っても、ツンデレ隆介君だったよね。


でも、みんな知ってる。

隆介君はしっかり美亜ちゃんを大事にしていること。

だから、こんなにも美亜ちゃんは幸せそうなんだ。


「今日は、美亜ちゃんいっぱい楽しんで、思い出に残る結婚式にしてね」

「隆介君、絶対かっこいいはずだよね」


美亜ちゃんは、私に似ている。

隆介君の話をすると、照れた顔をする。


まだまだ、恋をしている美亜ちゃん。

ちょっと先生に似ている隆介君。



幸せになってね。

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