神の混血
それよりも、と切り出したのは秋葉だ。





「なんですか?」




そう答えた理事長に私もずっと気になっていたことを尋ねた。






「俺等と理事長が出会った街には人が住んでいないんですか?」






「いえ、住んでいますよ。





今日は“国祝”この世界ができたことを祝う祝日ですから、国民は皆、祝典の開かれる中央の街へ行っております。





夜には帰ってくると思いますが。」









でも、この人は行かなくてもいいのかなー?
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