彼があたしを抱くとき

「ねえ」

「えっ」

丸山くんに声をかけられて、岸谷ばかり見ていた自分に気づく。

「中尾ンとこは先生うるさいの」

「ぜんぜん」

「そうだろうな。うちなんて、ひどいもんだよ。制服の第一ボタンを外していただけで二十日も停学にされたやつもいる」

「それ、ほんと」

「少なくとも、逆らえばレポート二百枚は確実だね」


< 108 / 363 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop