彼があたしを抱くとき
あれから時々、
丸山くんからLINEがあった。
そのことよりも、あたしは自分自身に驚いていた。
丸山くんが断言したように、男勝りを半ば誇りにしてきたはずの自分が、
ふと気がそぞろになった時、
岸谷にマフラーを編んでやりたいとか、
出来ることなら、朝夕を共にして身の周りの細々したことをしたいとか、そんな生活を夢想した。
いったい、自分のどこに、そんな人間がひそんでいたのかわからなかった。