彼があたしを抱くとき

日高川を渡る清姫、小林古経が描いたあの、ふっくらとした無邪気そうな顔のお姫様はどうして、
あんなに必死になったのだろう。

車窓を過ぎていく、五月の緑のうちに、清姫の裳裾が風に翻っているようだ。


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