彼があたしを抱くとき

足もとから力がぬけていった。

くずれこむように岸谷さんの胸もとへ顔をうずめた。

ドキドキしているのは、
あたしの心臓か、岸谷さんの心臓か、
しばらくその音を聞くうちに、気がついて顔をあげる。


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