偽装恋愛カレカノ


隆は下を向いて


「分かった」



それだけ言って
出て行った


私はあふれる涙を
こらえることが
できなくて・・


足に力が入らなくて

その場に座り込んだ。


玄関のドアに
体を預けると
雨の音が聞こえた。


「っく…隆。
りゅ・・のば・・か」


ずっとずっと前から
私は隆のことが
好きだったのに。



どうしてこんなに
うまくいかないのかな


幼馴染なのに
どうしてうまく
いかないの?
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