偽装恋愛カレカノ
「芽衣」
私の体が
勝手にビクッと
震える。
「芽衣・・
ごめん。」
(なんで?)
震える手で
文字を書いた
「怖かった?」
首を縦に振る
「そか・・」
そう言って
いつもの寂しい
顔で笑う。
(洸?なんで
なんで幸にあんな
事言ったの?)
「ムカついた」
(聞いてたの?)
「あぁ・・盗み聞き
お前が何を言ってたか
わかんねぇけど。
アイツの言ってる事は
最低だった。」
(違うよ。
最低なのは私)
私がそう書くと
私の持っていた
スケッチブックを
取った。