偽装恋愛カレカノ
隆に私の部屋に
連れて行かれた
「早く制服に
着替えろよ。」
「行かな、い!」
「芽衣」
そう言って
私の手を
隆が掴む
「離し、て!!」
その手を
私は振り払った
「芽衣…」
ねぇ、そんな声で
私の名前を呼ばないで
もう私に関わらないで
「ほっと、いて」
「このままじゃ
お前留年すんぞ?」
「い、いよ」
「俺がよくない」
なんで勝手なの?
私は隆の力なんて
借りないよ…
借りたくないよ。
重荷になるくらいなら
居なくなってやる