俺様富豪と甘く危険な恋
「お前!! なにやってんだ!」
トニーの声だった。
事態を察したトニーはすぐさま男に殴りかかる。
栞南は身体を起こし隅の方へ移動した。自分のひどい格好を隠そうと、はだけたブラウスを震える手でかき寄せる。
トニーと男は目の前で殴り合っている。
体格差は襲った男の方があるのだが、トニーは武道に長けていると教えられただけあって男の拳を直接受けていない。
男は自分に分が悪いと見たのだろうか、隙を見て玄関から逃げ出した。
トニーは追いかけようとしなかった。追いかければ栞南がひとりになってしまうからだ。
「大丈夫ですか?」
ブルブル震えている栞南にトニーは膝をつき聞く。
「どうして……戻ってきたの……?」
「奴は自分からここに残りたいと言ったんです。それが気になって」
「戻ってきてくれて……ありがとう……もうだめかと思った……」
蹴られた腕がずきずき痛む。身体も痛いのだろうが、腕の痛みに他はわからない。
トニーの声だった。
事態を察したトニーはすぐさま男に殴りかかる。
栞南は身体を起こし隅の方へ移動した。自分のひどい格好を隠そうと、はだけたブラウスを震える手でかき寄せる。
トニーと男は目の前で殴り合っている。
体格差は襲った男の方があるのだが、トニーは武道に長けていると教えられただけあって男の拳を直接受けていない。
男は自分に分が悪いと見たのだろうか、隙を見て玄関から逃げ出した。
トニーは追いかけようとしなかった。追いかければ栞南がひとりになってしまうからだ。
「大丈夫ですか?」
ブルブル震えている栞南にトニーは膝をつき聞く。
「どうして……戻ってきたの……?」
「奴は自分からここに残りたいと言ったんです。それが気になって」
「戻ってきてくれて……ありがとう……もうだめかと思った……」
蹴られた腕がずきずき痛む。身体も痛いのだろうが、腕の痛みに他はわからない。