俺様富豪と甘く危険な恋
蓮がオフィスで仕事をしていると、ソフィアがやってきた。黒縁の細身のめがねをかけ、グレーのビジネススーツで。

金に困らない大富豪の娘だが、父親譲りの商才でいくつもの会社を経営している。


「ここへ来るなんて珍しいな」

「でしょう? プレゼント用に5カラットのダイヤのネックレスが欲しくて」


蓮はデスクチェアから立ち上がると、ソフィアが腰かけた黒い革張りのソファへ移動した。


「5カラット? それはまた思い切ったな。500万HK$はくだらないぞ?」

「そうよ。思いっきり奮発するの。それで一気に押し切ろうと思って」

「頑張れよ。デザインは?」

「もちろん私がするわ。原石あるわよね?」


ソフィアは蓮ににっこり笑みを向ける。


「ああ。問題ない。すぐに手配しよう」

「ありがとう」


ソフィアはソファから機敏な動作で立ち上がり、クラッチバッグを抱えた。



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