俺様富豪と甘く危険な恋
太陽が落ち、部屋が暗くなっていたことにも気づかないくらい栞南は気持ちが沈んでいた。
『たった1週間……そうしたらまた会えるんですよね?』
『ああ。会える。約束だ』
蓮との会話が思い出されて、とうとう涙が溢れ止まらなくなる。
栞南の時々しゃくりあげる声以外シーンと静まり返る部屋に、突然インターホンが鳴った。
「レンっ!?」
約束の日曜日。栞南は涙を手の甲で拭きながら玄関に駆け寄る。
(約束を守ってくれたんだ!)
蓮ならサプライズもあり得ると、期待感をもって玄関のドアを開けた。次の瞬間、違うとわかり栞南は打ちのめされたようにふらっと足元がもつれる。
「栞南~」
目の前に立っていたのはオーストラリアにワーキングホリデー中のルームメイト三橋優香だった。優香は親友の姿を見ると、両手を広げて抱きついた。
「優……香……」
「栞南! 会いたかったよー」
栞南も会いたくなかったわけではない。蓮が玄関の向こうにいると幻想を抱いていた。しかし、現れたのが違う人とあって、栞南はショックでその場に座り込みそうなくらい足が震えた。
『たった1週間……そうしたらまた会えるんですよね?』
『ああ。会える。約束だ』
蓮との会話が思い出されて、とうとう涙が溢れ止まらなくなる。
栞南の時々しゃくりあげる声以外シーンと静まり返る部屋に、突然インターホンが鳴った。
「レンっ!?」
約束の日曜日。栞南は涙を手の甲で拭きながら玄関に駆け寄る。
(約束を守ってくれたんだ!)
蓮ならサプライズもあり得ると、期待感をもって玄関のドアを開けた。次の瞬間、違うとわかり栞南は打ちのめされたようにふらっと足元がもつれる。
「栞南~」
目の前に立っていたのはオーストラリアにワーキングホリデー中のルームメイト三橋優香だった。優香は親友の姿を見ると、両手を広げて抱きついた。
「優……香……」
「栞南! 会いたかったよー」
栞南も会いたくなかったわけではない。蓮が玄関の向こうにいると幻想を抱いていた。しかし、現れたのが違う人とあって、栞南はショックでその場に座り込みそうなくらい足が震えた。