NEWMOON〜君と僕の逢瀬〜

抗生物質と消毒液を渡された。
「今の気分どう?大人になった感じする?」
「んなわけないよ。もう、なにがなんだかわかんない」
「大人になった記念日に、プレゼントをあげましょう」

渡された小箱を開けると、ピアスが入っていた。
「二ヶ月後くらいにつけてね」
「なんで二ヶ月?」
「ピアスの穴って開けたては傷みたいになっているんだって。そこからかさぶたができて、完全な穴になるまで大体二ヶ月くらいかかるの」
「へー」
「それまでピアス外すの禁止ね。お風呂入るときもつけて。で、シャワーでピアスを洗うといいよ」
「わかった」
「なんかあったら皮膚科だよ」
じゃあ、皮膚科で開ければいいじゃん。
なんで産婦人科?
「産婦人科でピアス開けるって、珍しいじゃん。そんな体験を大悟としてみたかったの!」

灯子さんはニカっと笑う。
風が吹いた。
どこかから桜の花びらが舞って、灯子さんの髪と遊ぶ。
髪をかきあげる。
あらわになった右耳。
ピアスが太陽の光を受けて青く光った。
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