キングとナイト
「…何度も言わせるな」

父さんのその声には、苛立ちが含まれていた。

「…ッ、了解しました」

南さんは悔し気に言うと、私を肩に軽々と担いだ。

「南さんっ!降ろしてください!!…痛ッ!」

南さんの腕から逃れようと、じたばたと動く。
しかし、体中が痛いため、長くは続かない。

私はそのまま、南さんに病室へと連行された。






〜零Side〜

「南さんっ、離して!!」

魅夜の声で、目が覚めた。

は?…え?

何が何だかわからない。


魅夜が咲也さんに担がれてる。

「……んだよ」

「……なにィ?」

連夜とクリスも起きる。
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