キングとナイト
俺も魅夜の親父さんに確かめたい事がある。




ロービーにつくと、相楽さんと魅夜の親父さんが話していた。

「本当に宜しいのですね?」

「…あぁ」

多分、さっきの『日本に居られないように作戦』の事だろう。

「…父さん」

魅夜は、親父さんに話し掛ける。


「南、病室へ連れて行けと言っただろう?」

「私が、頼んだんです」

苛立っている親父さんに怯む事なく言い返す。

「早紀と話しをさせてください!!お願いします!!」

そう言って、頭を下げる魅夜。

……家族に頭を下げるなんて考えられねぇ。

「…それは、無理だ」
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