キングとナイト
そんな魅夜の願いもその一言で、崩れる。

「話は、それだけか?」

どれだけ必死に訴えたところで、魅夜の願いは届かない。

「…榊原さん」

俺はそんな魅夜の親父さんに話し掛ける。
俺が、確かめたい事。
それは……、

「貴方は魅夜の事を愛していますね?」

さっき、病室に来た時に思った。

憎んでいるなら、普通は来ない。それに、娘を傷付けた奴らを決定的に潰しに掛かるなんて普通はしない。

「会長、何言って!?」

魅夜は、驚き顔で俺を見ている。

「憎んでいるに、決まってるじゃないですか……。こんな、重りにしかならない私を」
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