マルボロ・ヒーロー
どうだか、と意地悪な返事をすると、サクはむくれた顔で前に向き直った。
からかい甲斐のある奴だ。


「お前の司会もだいぶ板についてきたじゃん」

「マジすか?」

「ハマり役だな、“お兄さん”」

「ちょっ、やめて下さいよ!」

「タカさん、俺のデビルもなかなか良かったでしょ?」


1つ前の席からひょこっと顔を出したのは、ショーで悪役を務めた後輩だ。


「…お前は怖すぎ。」

「そうっすよ、毎回毎回子どもたち爆泣きじゃないっすか!」


サクの言葉で、車内はたちまち笑いに包まれた。



……このアットホームな雰囲気に
いつも助けられている。

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