年下男子を拾った後は?

私のマンションは5階建ての3LDKでキレイだし家賃も丁度いいので私には打ってつけの所だ。

1部屋目は自分の部屋、2部屋目は練習場、3部屋目はダンボールが沢山ん置いてある。

私の身長よりも低い160cmくらいの男の子を自分の部屋のベットへ寝かせ、傷の手当をした。

私は男の子のはきっと朝まで起きないだろうと思いソファの上で寝た。



起きたのは7時前後の時間帯だった。

私は昨日のことを思い出し男の子が起きているか見に行ったがまだ眠っていたのでそのまま寝かせてあげようと部屋に入り着替えを取り、風呂場へ向かいシャワーを浴びていた。

シャワーを終え、スウェットを着て髪の毛を乾かしながら男の子をどうするか考えていた。

まず、あんな時間に出歩いていたということは親は心配しないのか?
それとも、ただの不良か?



私がそんなことを考えていると部屋の方でガタッと物音がしたので起きたのだろうか。

まだ、中途半端に乾ききっていない髪をなびかせながら部屋へ行くと案の定自分がどういう状況に置かれているのかまるで分らないような顔で私を見ていた。

「おはよう。ゆっくり眠れた?」

とは言ったもののもし自分がどこかわからない部屋でしかも誰かわからない人に質問されても不審がられるだけだと思うが。


「あぁ。ゆっくり眠れた。
が、ここはどこだ?お前は?」

意外と落ち着いているな。
と思いながらも男の子はめっちゃ睨みを聞かせてこっちを見ている。

まるでこの世のすべてが敵のような目ー…。


そんな事を考えていると男の子が震えていることに気が付いた。

「ねぇ?震えているけど大丈夫?」

その言葉に男の子はビクッと体を揺らしてこっちを見ながら言った。

「女が苦手なだけだ………。」
「…。」

まじかよ。
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