アイスクリームの美味しい食し方
私たちは海辺をただ歩いた。

何にも考えず、
空気や匂いを
2人で感じた。

こうして、
あなたの隣にいることを
実感する。


私は、
新の腕に絡みついた。


「いいって言った。」

「うん。いいよ。」


太陽が海に沈んで行った。

寂しさは決して埋まらない。

でも、
誰かと一緒に進むことができる。



その一歩を
共有することが出来るのだ。



後ろには、
2人分の足跡がある。

デートって、
どれだけその足跡を増やすことなんだ。


時間じゃない。
距離じゃない。

お互いの心に
足跡をつけることなんだ。
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