アイスクリームの美味しい食し方
えみは言った。

愛される努力をしたかと。


つぐみさんは言った。

好きなんでしょ、と。


後悔したって、
遅いことなんて
山ほどあるって知ってたのに。

新が言った。

「あれもこれも
してあげたかったって
一秒でも長くって、

何回だって後悔して、
未練なんていくらだってあって、

そうやって
大切な人の死を迎えるんだって
俺何回言えばいいんだよ!!」


携帯を片手に
新は私の目の前で叫んだ。
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