アイスクリームの美味しい食し方
…。


き…


綺麗。



ただ大きいだけでなく、
目は美しいアウトラインを描き、
伸びやかで麗しい。

吸い込まれそうなくらい
どこまでも甘く深い色の瞳。

柔らかな黒髪が
私のおでこに触れる。


すっとまっすぐのびた
形が綺麗な鼻。
今にも私の鼻先を捉える。



唇は、柔らかく甘い吐息を吐き、
私の唇に吸い付くように
近づく。


あまりのことに私は動けない。

触れそうで触れない距離で、
会話が再開された。



「家と仕事を用意してやっていいと言ってるんです。

そして、それを内緒にしてあげてもいいです。」


私は話すと唇が触れそうで
震えるしか出来なかった。


「その代わり、
君には好きになってもらいます。」


「っ!!」

どぐん!

心臓が跳ね上がった。

そして、
息を吸いあげようとした時、
甘い唇が私の唇を捉えた。

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