アイスクリームの美味しい食し方
「…。」

き、気まずい。
悩んでいるというのもおこがましいし。
でも、美結ちゃんにとって
私は邪魔じゃない?

「…と、東京に
好きな人とかいたり…とか?」

どきん。

美結ちゃんが言った一言に、
胸が跳ねた。

「…い、いない。





ような、
いたような。」

私は正直に答えてしまった。


「顔真っ赤だよ。」
美結ちゃんは、
溜息をついて、笑ってくれた。

「でも、ちゃんと考えてる。」
私は、それを選んでもよいか
きちんと考えようと思った。
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