嘘をつく、その瞬間。
そう考えていると、後ろからポンポンと優しく肩を叩かれた。
ビクッと、内心焦りながらも後ろを振り返る。
すると、中性的な顔が目に入った。
「あ、貴方っ……!」
どこかで見たことのある顔だと思えば、前、アオと話をできないかっと、誘っていた人だ。
「久しぶりね。」
顔にピッタリの中性的な声。
だけど、雰囲気は凄く大人の女性という感じで美しい。
クスクスと笑う彼女に、私は惚れ惚れしていた。
「今、時間あるかしら?」
「あ、あります……っ。」
塾に行ってるわけでも、習い事してる訳でもない。
部活も入ってない私には、時間がありすぎる。
いつも、この時間は龍蝶に行ってたんだ……。
そう考えていると、悲しくて胸がズキズキと痛む。