名は愛をあらわすっ!?


「飛鳥ちゃんってね…。」


「飛鳥ちゃんって?」


男子達が一斉に固唾を飲んでいる。


「年上の、それもずーっと年上のお父さんくらいの年齢の人がタイプなんだって。」


嘘ついてやった。

飛鳥ちゃんはな、君達の手の届かない所に居るんだ。

ざまーみろ。


「ええっ!?」


「ホントかよ。」


「まさかだよな。」


「でもよ、それが本当なら、アイドルの卵は彼氏じゃなくない?」


「確かに。」


「それにさ。」


「何だ何だ?」


「実際の年齢なら無理だけど、お父さんみたいな格好したら行けるんじゃね?」


「お前頭いいな。」


「よし、放課後、お父さんが着そうな服買いにいこーぜ!」


「行こう行こう!」


「はぁ~。」


どこまでもめでたい奴らだわ。


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