愛のカタチ


「お前、いっつも見てただろう?グラウンドの方」


「う、ううん。見てないよ!」


何度も、首を横に振った。

「いや、見てたよ!サッカー部の奴等もみんな気付いてたし!」


えー、嘘でしょ!?
みんな気付いてたの?


それは、かなり恥ずかしい。グラウンドからは、絶対に見えてないと思っていたのに。


「で、目的は?」


「――えっ!?それは……」  言葉に詰まった。 

賢司のことを見ていた……なんて口が裂けても言えるはずもない。 


黙っていると、賢司が続けた。 


「練習中、俺はすぐにお前がグラウンドを見ていることに気付いたよ。誰を見ているんだろう?って、ボールを蹴りながらずっと気になってた」



―――…!!



「始めは、陸上部かと思ったよ。山田や竹中とか、インターハイに出たイケメンがいるからな。……でも、違った」


…ドキッ。思わず、肩が竦んだ。 



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