〜真実と嘘〜
「柑菜ちゃーん!」
突然後ろから私の嫌いな声がした。
振り返らないで知らないふりをしよう。
「ちょ!柑菜ちゃん!知らんぷりはなしなし!!」
「はぁ...なに?」
あからさまにそのうれしそうな笑顔を私にむける黄龍総長
本当にこの人総長なのかしら。
「どう~?みんな毎日学校きてるんだよっ!」
だから何。
「毎日学校来たら柑菜ちゃんも黄龍の倉庫きてよ~、寂しいよ~~」
「あなたたちが学校にくるのは普通。だから私が黄龍の倉庫に行く条件と釣り合わない」
もう族なんか、関わりたくない。
もう、人と関わりたくない。