幼なじみが、先生で。
「まるで海里みたいだなって」
「わたし?」
「海里は名前に海が入ってるだろ?海里は宝石みたいにいつもキラキラしてるから」
「蒼ちゃんも!蒼ちゃんもね!!すっっごくキラキラだよ!」
「ありがとう、海里」
大好きな蒼ちゃんの笑顔。
優しい温もり。
蒼ちゃんのおかげでシーグラスがとても好きになった。
今でもたまに海岸に行くと探してしまうの。
蒼ちゃんがくれたのと同じオレンジ色のシーグラスをーーー。
「……………………んっ……」
目をあけると、ぼんやりと部屋の天井が見えた。
どうやらいつの間にか眠ってしまっていたらしい。
わたし、何してたんだっけ……………。
まだ少しぼんやりと眠気がぬけない頭でとりあえずゆっくりと体を起こす。
また、蒼ちゃんの夢を見た。
蒼ちゃんからシーグラスのネックレスを貰った時の夢。
「………あ!そうだよ、蒼ちゃんを待ってたんだよ!!」
「人の部屋でのんびり寝てんじゃねぇよ」