(完)何でもできる子vs何もできない子



すると、体が宙に浮いた。




「え?」




「保健の先生がバスの中に待機してるから


連れてく。」



と、鬼の子に言った。




鬼の子は



「分かった。じゃあ鬼に戻るわ」



と言ってどこかに行ってしまった。






顔を見るとやっぱり颯太くんだった。




颯太くんを好きすぎて最近は声でも分かる。





「大丈夫か?」



「……ぅ、うん。」



「嘘つけ」



と笑われた。













< 35 / 87 >

この作品をシェア

pagetop