遊び人に恋をして
「俺、小学生の時に親が離婚して
母親は俺と姉ちゃんを置いて出て行った。

父親は収入はあったけど、仕事で家にいることは少なくて

いつも姉と2人だった。

中学の時、家の専属のお手伝いさんのことが好きになった。

俺はアタックしまくって、勉強で一番になれば付き合ってくれるって約束までした。


必死で勉強して、一番をとった。

嬉しくてダッシュで帰ったよ。


でも、帰ってすぐに俺が見たのは

親父とその女がキスしてる姿。


結局は親父の愛人だったんだよ。


親父はその女を使って、俺に一番とらして

周りに自慢したかっただけだったんだ。」


苦しそうに話す倉科。

その表情は、私が何回か見た

あの切なそうな表情。
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