本日より不倫デビュー致します。
先生の家は住宅街をぬけた先のマンションだった。それほど古くはないみたいだ


家にあがると、先生はタオルを差し出してくれた。

「これで体拭け。着替えは姪の服がそこに入っているからそれを着るといい。シャワーも自由に使っていいからな」





シャワーと着替えを済ませ、リビングに戻ると改めて部屋を見渡した。
きれいに片付いており、奥さんの趣味であろう可愛い小物も充実していた。
ふと写真に目を向けると奥さんらしき人が写っていた


「うわぁ、綺麗な人…」


そりゃそうだよね。間宮先生の奥さんだもん。
あれっ、そう言えば奥さん家にいないなぁ等と考えていると


「誉めて戴いて光栄だな」

声のする方を向くと、先生がお茶を載せた盆を持って立っていた。

「聞こえてましたか…」

「うちのかみさん病気で入院中でね。子どもも妻の母に預けていて。なかなか忙しくて見舞いにも行ってやれなくてな…」

「でも素敵な奥さんね」

「ありがとう。あっ、お茶飲むかい?」

「はい。お気遣い有り難うございます。」

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