キミの心に届くまで
「相変わらず強情だな。そんなんだと、誰からも嫌われるぞ」
「うん……知ってる」
っていうか、もうすでに嫌われてる。
誰からも必要とされてないんだって、家に居ても学校に居ても感じるし。
なんだか気分が沈んで途端に食欲がなくなった。
「冗談だっつーの。ほら」
無意識に箸を止めたあたしに、片桐が何かを差し出した。
片桐の手にはなぜかスマホがあって、あたしはわけがわからずに首を傾げて顔を見上げる。
見た目は派手だけど、綺麗に整ったその顔に一瞬だけドキッとした。