キミの心に届くまで
「なに……?」
「メアド教えてやるって言ってんだよ」
えっ?
メアド……?
「お礼って、片桐のメアド……?」
「嫌なのかよ?」
キョトンとしてそう訊き返すと、片桐はすねたような目であたしを見た。
「嫌じゃないけど……でも、それって……お礼って言えるの?」
「俺のメアド知れるなんてレアなんだから、ありがたく思えよ」
「…………」
強気で言い返して来る片桐は、なんだかすごく子どもっぽくて。
知らなかった。
こんな一面もあったなんて。