キミの心に届くまで
教室に戻ると、みんなが一斉にあたしに注目した。
その内、ギャルのひとりと目が合って思いっきり睨み付けられた。
確かあの人……。
前に繁華街で郁都と一緒にいた内のひとりだったような気が。
確か……あの時もこんな風に睨まれたっけ。
なんだ。
同じ高校だったんだ。
「あ!もう、陽良〜!どこ行ってたの?」
そんな空気を壊したのはすずで、あたしの手を掴むと自分の席の近くへと引っ張った。
すずの席の近くには王子様スマイルを浮かべた柏木君と、もうひとり男子が立っていた。
「ザッキーだよ!」