キミの心に届くまで
「そういえば……屋上って開いてたの?」
あたしが来るより前に来てたってことは、ずっと開いてたってことだよね?
普段は鍵がかかっているはずなのに。
小さなあたしのお弁当箱を手にしながら、茶髪男子はこっちを見た。
お弁当をあげたからなのか、さっきよりも顔付きが優しくなったように感じる。
「俺、ここの合鍵持ってるから」
しれっとそう言い、ズボンのポケットを漁って何かを取り出す彼。
そこには鍵が握られていて、手の平に乗せてあたしに見せて来た。