【完】一粒の雫がこぼれおちて。





何より、認めるしか無いじゃないか。



「里沙、里沙、りさ……。」



まるで亡霊のように。


涙を流しながら、何度もそう名前を呼ぶのだから。



「死なないでくれっ、里沙……!」



こんなにも里沙を心配する松江大地を、否定なんて出来ない。


する資格、無い。



……だから、今はただ。



「里沙ちゃん……っ。」


「……里沙……。」


「里沙、里沙、里沙、里沙。」



里沙が帰って来ることを、


生きてくれることを、


ひたすら祈るだけだ……。





< 234 / 246 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop