【完】一粒の雫がこぼれおちて。
何より、認めるしか無いじゃないか。
「里沙、里沙、りさ……。」
まるで亡霊のように。
涙を流しながら、何度もそう名前を呼ぶのだから。
「死なないでくれっ、里沙……!」
こんなにも里沙を心配する松江大地を、否定なんて出来ない。
する資格、無い。
……だから、今はただ。
「里沙ちゃん……っ。」
「……里沙……。」
「里沙、里沙、里沙、里沙。」
里沙が帰って来ることを、
生きてくれることを、
ひたすら祈るだけだ……。